ciferi 用語集

監査・IFRS用語集

監査人・会計士向けに、実務的な文脈とともに分かりやすく定義した用語集。


468件中468件の用語を表示

B

BaFin(ドイツ連邦金融監督庁)

ドイツ規制

ドイツで監査業務を受けている事務所にとって、BaFinの検査は避けて通れない。検査指摘の内容を見ると、ISA 240の不正リスク評価とISA 570の継続企業評価に集中しており、調書の形式的な記載では通らない。

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BEPS(ビジネス・エネルギー・パフォーマンス基準)

税務

CPAAOBの検査結果事例集を読むと、「プレッシャー要因が識別されているが、その事業環境における具体的な重大性が評価されていない」という指摘が繰り返し出てくる。調書に「プレッシャーあり」と書いてチェックを入れるだけでは足りない。ISA…

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Bill and Hold Arrangement(ビル・アンド・ホールド取引)

IFRS

CPAAOBの検査結果事例集を読むと、売上計上の期ずれ指摘の中でこの取引形態が繰り返し登場する。製品は完成し、請求書も発行済み。しかし商品は販売者の倉庫に置かれたまま。この状態で売上を計上してよいのか。調書上、形式的な書類だけで判断し…

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BW2タイトル9

オランダ規制

入所して最初の繁忙期に「統制環境の評価」と言われても、何をどこまで調書に落とせばいいのか分からない。そういう声は多い。BW2タイトル9は、監基報(ISA)に基づく統制環境の理解と評価プロセスを構造化した監査上の枠組みである。統制環境の…

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C

CDP (継続企業の前提)

サステナビリティとCSRD

金融庁の2024年度モニタリングでは、継続企業の評価に関する指摘が対象業務の約22%で記載されました。最も多い指摘は、経営者の対応策を先に見てしまい、リスク要因の洗い出しが後付けになるパターン。経験上、調書を開いた瞬間に「結論ありき」…

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Component Auditor(構成要素監査人)

ISA:グループ監査

グループ監査で、ポーランド支店の売掛金往査テストが一件も実施されていなかった。構成要素監査人の調書を開いた瞬間、グループ監査チームは凍りついた。経験上、こうした事態は珍しくない。構成要素監査人の仕事に穴があると、グループ監査意見の根拠…

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COS 各国監査基準

オランダ規制

グループ監査の計画段階で「ISA準拠」と書いた監査方針書が、子会社所在国の規制当局から差し戻される。経験上、この問題はISAと各国基準(COS)の関係を表面的にしか理解していないチームで繰り返し発生する。

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CRS(統合報告の枠組み)

税務

入所してすぐの頃、契約書の報告基準欄に「IFRS」とだけ書いて出していた。サステナビリティ開示が含まれる契約でこの書き方をすると、後で監査範囲が曖昧だと品管から戻される。とくに統合報告を出すクライアントだと、財務と非財務の境界線を契約…

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CSRD バリューチェーン上限

サステナビリティとCSRD

スコープ3の排出源を15カテゴリーすべて定量化してほしい。クライアントにそう伝えた瞬間、経理部長の顔が曇る。「うちの規模で全カテゴリーは現実的じゃないですよ」。この場面はCSRD対応の初年度に何度も繰り返される。EFRAGもそれを認識…

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CSRD(企業サステナビリティ報告指令)

サステナビリティとCSRD

2024年度決算から、EU域内の大規模上場企業はサステナビリティ報告書を公表しなければならなくなった。従業員250人超・売上€5,000万超の企業が対象で、報告書には限定的保証が付く。経験上、繁忙期にCSRD対応業務が重なる事務所が増…

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CSRD監査証跡

サステナビリティとCSRD

CSRD初回報告が迫る2025年度、サステナビリティ報告のための監査調書をゼロから構築しなければならない事務所が急増している。財務監査のISA…

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CSRD段階的導入スケジュール

サステナビリティとCSRD

2025年1月、EU域内の従業員500人超企業が一斉にサステナビリティ報告を開始する。ところが被監査会社の経営者から「うちは対象外ではないか」と聞かれたとき、即答できる監査人はどれほどいるか。段階の判定基準は従業員数と上場区分の2軸だ…

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CSRD適用除外とオプトアウト

サステナビリティとCSRD

ドイツ子会社の監査調書を開くと、親会社がCSRD統合報告を選択したのに子会社側の限定的保証要件が検討されていない。品管から「子会社データの保証範囲が不明」と指摘が入る。CSRD第8条のオプトアウトを使えば子会社の個別報告は免除できる。…

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E

EBITDA

IFRS

繁忙期に引き受けたクライアントが「EBITDAで重要性を設定してほしい」と言ってきた経験はないだろうか。調書を開いてみると、前任チームのEBITDA定義が今年の経営陣の定義と違っている。ISA…

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EBITDA マージン

IFRS

継続企業の前提の評価で EBITDA マージンを計算しているのに、その趨勢を追跡していない調書が多い。経験上、マージンの水準が問題になることは稀で、本当に見るべきは方向性だ。20% あった数字が 12% に落ちている場合と、8%…

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EFRAG

サステナビリティとCSRD

正直、入所して数年は EFRAG…

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EFRAG標準設定

IFRS

IFRS…

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ESRS データポイント

サステナビリティとCSRD

CSRD対応のサステナビリティ報告書を初めて受け取った監査人が、1,100超のデータポイント一覧を見て「どこから手をつけるんだ」と固まる。経験上、この反応は珍しくない。財務諸表監査なら勘定科目の構造を熟知しているのに、ESRSデータポ…

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ESRS 開示要件対データポイント

サステナビリティとCSRD

ESRSの開示要件とデータポイントを同じ粒度で扱う調書が多い。品管レビューで最初に指摘されるのもここ。両者は階層的な関係にあり、開示要件は企業が報告すべき情報領域を定め、データポイントはその要件を満たすための具体的な測定値や指標となる。

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ESRS(欧州サステナビリティ報告基準)

サステナビリティとCSRD

2024年度の繁忙期、あるクライアントが「GRI対応は終わっているから、ESRSもそのまま出せるはず」と言ってきた。調書を開いてみると、影響的重要性の評価がゼロ。財務的重要性しか見ていない。GRI対応済みの企業ほど、この落とし穴にはまる。

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ESRSトピカル基準 vs 横断基準

サステナビリティとCSRD

ESRSトピカル基準(E1-E5、S1-S4、G1)は気候変動・汚染・自社従業員など個別のサステナビリティ課題を扱い、二重重要性評価の結果で報告対象が決まる。横断基準(ESRS 1、ESRS…

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ESRS重要性閾値

サステナビリティとCSRD

「業界慣行に基づいて5%を閾値として選定しました」。経営者からこの一文だけ受け取り、それ以上の根拠を求めなかった監査調書が、品管レビューで差し戻される。ESRS重要性閾値の監査で最も頻繁に発生する指摘事項が、まさにこの「根拠不在」だ。

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EU AI法(欧州連合人工知能規則)

サステナビリティとCSRD

2024年の繁忙期、ある中堅監査法人のマネージャーが品管レビューで指摘された。生成AIで比率分析を自動化していたが、品質管理ファイルにAIツールの記載が一切なかったのである。金融庁の2024年度モニタリングでも同様の文書化ギャップが複…

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EU分類法(EUタクソノミー)

サステナビリティとCSRD

正直、入所5年目でEU分類法の初年度評価を任されたとき、附録Iと附録IIの違いすら頭に入っていなかった。クライアントは「うちは改修工事だから7.2でしょう」と言う。担当パートナーは「DNSHは見ておけ」と言う。委任規則(EU)…

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I

IAASB

基準設定

「ISA 570…

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IAS 12:一時差異と永久差異の違い

税務

多くのチームが繰延税金スケジュールをSALY(same as last…

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IAS 20 政府補助金

IFRS

繁忙期が終わって調書を見返すと、補助金の会計処理が受領時の仕訳で止まっているファイルが多い。交付要綱を経理に回して、入金を確認して、収益に計上する。それで完了にしてしまう。IAS…

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IAS 23 借入費用

IFRS

建設仮勘定に利息を乗せるか、発生時に費用化するか。金額差が数千万円に達するプロジェクトでも、調書上の判断根拠が「前年踏襲」の一言で片づいている現場は少なくない。

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IAS 36 使用価値 対 処分費用控除後の公正価値

IFRS

繁忙期に減損テストの調書をレビューしていると、チームが使用価値とFVLCDの計算を両方出しているのに「なぜこちらを採用したか」の記載がない。これはCPAAOBの検査でも指摘が多い論点である。回収可能金額の測定方法を間違えると、減損判定…

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IAS 37 引当金

IFRS

引当金の調書で一番指摘を受けるのは、金額そのものではない。「なぜ可能性が高いと判定したのか」「期待値法と最頻値法のどちらをなぜ選んだのか」の根拠が抜けている点。金融庁の2024年度モニタリングレポートでは、レビュー対象業務の約3分の1…

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IAS 37:引当金と偶発負債の比較

IFRS

訴訟関連の引当金を「弁護士がまだ何も言ってこない」という理由で偶発債務に落とす調書は、繁忙期に必ず出る。経験上、これは金融庁の検査で最頻出の指摘項目の一つだ。過去の事象はすでに発生している、弁護士は「敗訴の可能性は50%前後」と書いて…

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IASB(国際会計基準審議会)

基準設定

「IASBが公表した=監基報の改訂」と短絡する誤解は、ISAとIFRSの両方を扱う現場で毎期どこかで見る。IASBはIFRS(会計基準)の策定機関であり、監査基準はIAASBの管轄である。別の組織、別の基準、別の採択経路。ここが混ざる…

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IDW(ドイツ監査人協会)

ドイツ規制

ドイツの法定監査で「ISA準拠」と聞いて、そのままISAの調書テンプレートを持ち込むと痛い目に遭う。IDW(Institut der…

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IESBA

品質管理

品管の現場レビューで「独立性の評価根拠が不十分」と指摘される調書は少なくない。経験上、独立性フローチャートの結論だけ書いて判断過程を省略しているケースが大半だろう。その判断過程の拠り所となる国際的な倫理枠組みがIESBA(国際会計士倫…

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IFAC(国際会計士連盟)

基準設定

「IFACがISA…

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IFRS 10 支配権対IAS 28 重要な影響力

IFRS

議決権35%の海外子会社。連結か、持分法か。繁忙期の調書レビューで「20%超だから重要な影響力」と機械的に処理された判定を見たことがあるだろう。IFRS 10の支配権とIAS…

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IFRS 10に基づく支配

IFRS

連結範囲の判断で調書に最も指摘が集まるのが、IFRS 10の支配の認定。議決権50%超なら連結、それ以下なら外す。多くのチームがそう処理しているが、IFRS…

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IFRS 15:期間にわたる収益認識対 完成時の収益認識

IFRS

期末の調書レビューで建設契約の進行基準を検証していて、「この契約は本当に期間認識でいいのか」と立ち止まった経験はないだろうか。JICPAの品質管理レビューでも、IFRS 15の認識パターンの誤適用は繰り返し指摘されている。IFRS...

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IFRS 16 使用権資産 対 IAS 17 旧オペレーティング・リース

IFRS

正直、IFRS…

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IFRS 3: 買収法と持分プーリング法の比較

IFRS

日本基準の感覚を持ち込んだまま、IFRS初度適用のクライアントが「持分プーリングで処理したい」と言ってくるケースは、入所3年目くらいのスタッフが必ず一度は遭遇する論点。経営陣は悪気があるわけではない。日本の旧基準ではかつて持分プーリン…

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IFRS 9:償却原価 vs FVTPL vs FVOCI

IFRS

償却原価で測定されるのは、SPPIテストと事業モデルテストの両方を満たす金融資産に限られる。FVTPL(Fair Value Through Profit or…

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IFRS 9ステージング

IFRS

ステージング判定を毎期末に実質的に再評価している会社は、経験上、見たことが少ない。多くは前年踏襲、つまりSALYで済ませる。調書には「再評価実施」と書いてあっても、その判定基準を一行ずつ追うと、去年のExcelの数値を上書きしただけと…

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IFRS 9簡便法対一般的方法の予想信用損失モデル

IFRS

売掛金の引当率を「過去3年の平均損失率1.2%」と設定して期末調書を閉じたのに、期末直前に顧客1社が破産申立を通知してきた。その1社だけで売上高の15%を占める。この瞬間、簡便法で設定した固定パーセンテージの前提が崩れる。IFRS...

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IFRS財団

基準設定

IASBが新基準を公表してからJICPAが監基報に反映するまで、通常2年以上かかる。この間、被監査会社は「国際基準では変わった。日本ではまだ」という状態に置かれ、監査人はリスク評価にどこまで織り込むか判断を迫られる。正直なところ、移行…

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IFRS対IAS: 何が違うのか

IFRS

繁忙期に「IFRS準拠」と記載されたクライアントの財務諸表を開くと、注記にIAS…

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IFRS中小企業用基準 対 完全なIFRS

IFRS

初年度監査で「国際会計基準準拠」と書かれた会計方針メモを渡された時、まず確認するのはどちらを指しているか。IFRS中小企業用基準なのか、完全なIFRSなのか。これが曖昧なまま監査計画が組まれているファイルが、経験上かなりある。特に中堅…

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IRO評価

サステナビリティとCSRD

正直に書く。CSRDの最初の3社で、IROのスコープを直接操業に絞った調書を出した。指摘で気づくまで、Scope…

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ISA 240 改訂版 対 現行版

ISA:不正と誤謬

正直、現行版の不正リスク評価ワークシートをこれまで何年も使ってきて、リスク要因と対応策を1枚で処理してきた。経営者の「月次レビューやってます」の一言で、リスク評価が下がる流れ。経験上、繁忙期に改めて順序を逆にする余裕はない。しかし改訂…

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ISA 315(2019年改訂版)と旧版の比較

ISA:リスク評価

経験上、リスク評価の調書で一番多い構造上の問題は「統制がある→だからリスクは低い」と1欄で完結させてしまうこと。監基報315改訂版(2024、以下「改訂版」)はここを断ち切った。内部統制の把握とリスク評価を物理的に分離し、別々のマトリ…

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ISA 570(改訂2024)対 現行ISA 570

ISA:継続企業

正直なところ、現行基準の継続企業調書の多くは「事象と対応策を一体で評価している」状態で回っている。経営者が「協調融資枠があるので大丈夫」と述べていれば、それで疑義の識別まで済ませてしまう調書が繁忙期には繰り返し出てくる。改訂版ISA…

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ISA ISQM 1 vs ISA 220: 品質管理の違い

品質管理

CPAAOBの2024年度検査結果事例集で、品管体制の指摘件数が最も多かったカテゴリは「監視と改善」だった。事務所全体の仕組みの欠陥なのか、個別業務の文書化の欠陥なのか。この区別がつかないまま是正に着手する事務所は少なくない。ISQM…

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ISAE 3402

ISAE:保証

- ISAE 3402レポート(Type IまたはType II)は、サービス機関が顧客企業の財務報告に与える影響を評価する証拠となる。 - Type…

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ISAE 3402 対 SOC 1

ISAE:保証

利用者監査人として、海外拠点のクラウド会計システムを使っている被監査会社から「サービス提供者の保証報告書はこれです」と渡された時、最初に確認するのは表紙。ISAE 3402なのかSOC…

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ISA明確化プロジェクト

品質管理

2008年以前のISAを開くと、要件なのか応用指導なのか段落を読んでも区別がつかない箇所がある。段落番号も不規則で、同じ基準を2人の監査人が読んで違う範囲の手続を導き出してしまう。IAASB(国際監査・保証基準審議会)はこの問題に対し…

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ISQM 1

品質管理

入所3年目までは、品管の存在意義を正直よくわかっていなかった。指摘を受けてから書類を直す、それが品管だと思っていた。違った。ISQM…

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ISSA 5000

サステナビリティとCSRD

2026年3月決算のクライアントから「サステナビリティ報告書にも保証を付けたい」と言われたとき、何を根拠に業務を設計するか。財務諸表監査なら監基報がある。サステナビリティ保証には、これまで統一基準がなかった。

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IT一般統制(IT General Controls)

内部統制

ERPの売上計上ロジックを変更したはずが、本番環境で検証すると旧ロジックのまま動いている。変更管理がどこで途切れたか追えない。経験上、中堅企業の監査でこの種の問題に遭遇しない年度はほぼない。

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S

SASB vs ESRS: 主な違い

サステナビリティとCSRD

SASBの開示項目をそのままESRS…

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SBR(Standard Business Reporting)

オランダ規制

オランダで法人が当局に提出する財務報告のうち、約95%がSBR(Standard Business…

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Scope 1 排出量(スコープ1排出量)

サステナビリティとCSRD

Scope…

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SOC 1とSOC 2とSOC 3の違い

ISAE:保証

SOC 1はサービス提供者の財務報告に関連する内部統制を報告し、SOC 2はセキュリティ・可用性・処理の完全性を評価し、SOC…

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SOC 1レポート

ISAE:保証

「SOC 1の有効期限を確認し忘れて、検査で指摘された経験がある事務所は多い。」正直、自分も入所3年目の繁忙期に同じことをやらかした。クライアントの給与計算を委託しているサービス組織のSOC 1 Type…

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SOC 2レポート

ISAE:保証

正直、本音を言うと、若手の頃にSaaSベンダーの担当者から「うち、SOC…

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SPPI テスト

IFRS

正直、SPPIテストはルールが多く、条件付きの利息要素で毎年判断が割れる。金融商品の分類は、毎期の調書で根拠が求められる論点。CPAAOBのモニタリングでも、繰上返済特約や変動利息のリセット条項について「契約条項を表面的に読んだだけで…

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STARUG

ドイツ規制

入所2年目の繁忙期、品管レビューで「過去3年間、なぜ重要性基準値を売上の1.5%に設定し続けたのか、根拠の調書はどこにあるか」と問われ、私は答えに詰まった。同業他社のベンチマーク値も、判断の推移も、ファイル内のどこにも残っていなかった…

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Stichting監査要件

オランダ規制

- Stichtingは非営利法人だが、規模が一定基準を超えると法定監査が必須になる。 - 監査対象基準は、3つの閾値のうち2つ以上を超えた場合に適用される。 -…

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インカム・アプローチ

IFRS

- DCF法、配当割引モデル、超過収益法など、複数の具体的方法がインカムアプローチに含まれる - 無形資産、営業権、長期リース債務、年金負債の測定で頻繁に使われる -…

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インカム・インクルージョン・ルール(IIR)

税務

2024年度の決算監査で、低税率国に子会社を持つグループの繰延税金負債が調書上ゼロだった。経営者の説明は「配当予定がない」。ただし過去5年間、毎年度利益の60%以上を配当している。経験上、こういう案件ほどIIRの計上漏れが出る。

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インタレスト・カバレッジ・レシオ

ISA:継続企業

FRCの2023年モニタリング報告書では、検査対象の約3分の1の調書で、継続企業評価における利息カバレッジ・レシオ(以下ICR)の計算が営業利益ベースのみで行われていた。営業利益はキャッシュではない。受取債権が膨らんでいる企業では、営…

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インパクト・マテリアリティ

サステナビリティとCSRD

監基報320.11は、監査意見の表明に先立ち、虚偽表示がマテリアルか否かを評価するための基準値の設定を要求している。インパクト・マテリアリティがその基準値にあたる。計画段階で設定し、監査の進行に伴って入手した情報に基づき再評価する構造…

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エクイティ法

IFRS

JICPA品管レビューの指摘事項を集計すると、持分法の調書で最も多い不備は「20%以上だから適用した」の一行で終わる影響力判定。経験上、ここが崩れると計算以前の問題になる。

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エクスポージャー・アット・デフォルト(EAD)

IFRS

銀行監査でECL引当金の計算を検証するとき、EADの構成要素を一つでも間違えると、引当金全体が歪む。経験上、最も多い誤りは「コミットメント・ローンの未使用額度をどこまで含めるか」の判断だ。契約上の限度額をそのまま使う銀行もあれば、過去…

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エンゲージメント・パートナーの責任

品質管理

繁忙期に入ると、パートナーが監査現場に顔を出すのは週1回あるかないか。経験上、スタッフが最も困惑するのは「パートナーは具体的に何をレビューしているのか」が見えない瞬間である。監基報220号と監基報700号はこの責任範囲を明確に線引きし…

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エンゲージメント品質レビュー

品質管理

正直、審査が機能していないファイルを何度も見てきた。調書の最終ページに審査担当のサインがある。日付もある。ただ、指摘事項の記録がゼロ。CPAAOBの2023年度検査結果事例集でも、審査担当社員が「監査チームとの討議や関連する監査調書に…

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グリーンウォッシング

サステナビリティとCSRD

CPAAOBの検査結果事例集を読むと、サステナビリティ関連の開示に対する監査手続が「形式的な照合にとどまっている」という指摘が増えている。経験上、環境目標の記載を額面どおりに受け取る監査チームは多い。「2030年カーボンニュートラル」…

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グリーンボンド(EU グリーンボンド基準)

サステナビリティとCSRD

グリーンボンドの限定的保証業務を初めて受けたとき、正直どこまで検証すればいいのかわからなかった。資金が環境プロジェクトに流れたかを追うのか、CO2削減の数字まで見るのか、タクソノミー適格性の判断は発行体任せでいいのか。ISAE…

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グループ・エンゲージメント・パートナー

ISA:グループ監査

「パートナーが監査意見に署名した」と言うと、形式的な行為に聞こえるかもしれない。だが監基報600.11が定めるグループ・エンゲージメント・パートナー(以下「グループ・パートナー」)の責任は署名にとどまらない。計画段階からグループ全体の…

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グループ監査

ISA:グループ監査

グループ監査では、主査監査人が親会社の連結財務諸表全体に対する責任を引き受ける。監基報600.4が定める原則は明快で、連結財務諸表が全ての点で適正に表示されているかについて合理的な保証を得るための十分な監査証拠を入手しなければならない…

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グループ監査チーム

ISA:グループ監査

グループ監査チームは監基報600の中核概念である。監基報600.11は、グループ監査人がチームの「性質、タイミング及び範囲」を決定するよう求めている。単に人員を集めることではない。グループ財務諸表の監査に必要な専門能力、独立性、説明責…

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グループ監査において構成単位監査人の調書へのアクセス

ISA:グループ監査

シンガポール子会社の監査人から「個人情報保護法の制約により、給与関連の調書は開示できない」と連絡が入った。グループ監査チームの主査は頭を抱える。ISA…

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グループ監査におけるスコーピング(グループレベルの重要性決定)

ISA:グループ監査

監基報600(ISA…

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グループ監査における構成単位監査

ISA:グループ監査

グループ監査チームが監査指示書を構成単位監査人に送付し、返ってきた報告書をそのまま連結ファイルに綴じ込む。経験上、品質管理レビューで最も指摘を受けるのはこのパターンである。構成単位監査人の作業内容を実質的に検証せず「任せた」状態で終わ…

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グループ監査の方式の比較:全体的範囲 vs 限定的範囲 vs 分析的手続

ISA:グループ監査

繁忙期にグループ監査の調書をレビューしていると、構成企業ごとの監査方式が「なんとなく」で決められているケースに遭遇する。親会社は全体的範囲、小さい子会社は分析的手続――ここまではいい。問題は、その中間にある企業の扱いである。CPAAO…

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グループ監査指示書

ISA:グループ監査

経験上、品管から指摘を受けるグループ監査の大半は、指示書の問題に行き着く。前年の指示書をコピーして日付だけ変えた調書は、CPAAOBの検査で真っ先に突かれる。監基報600.A37はグループ監査人の責任として、十分な指示と監視の実施を明…

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グループ監査人

ISA:グループ監査

繁忙期にコンポーネント監査人から届く調書の束を見て、「これで本当に十分か」と迷った経験があるなら、それはグループ監査人としての判断が問われる場面。グループ監査人は連結財務諸表全体に対する監査責任を負う。コンポーネント監査人が各構成単位…

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コスト・アプローチ

IFRS

特殊な金型や自社開発ソフトウェアなど、市場で取引されていない資産の公正価値をどう見積もるか。経験上、この場面で最も多いのがコスト・アプローチだが、調書の中身を見ると「再調達原価を出しました、陳腐化を引きました、以上」で終わっているケー…

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コストモデル

IFRS

「コストモデルだから減損テストは不要」と経営者が答えた瞬間、調書に赤旗が立つ。IAS…

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コントロール・テスト

ISA:証拠と手続

金融庁2024年モニタリングレポート:運用評価手続の文書化不備が、内部統制関連指摘の最多項目。サンプル規模の根拠、テスト対象期間の選定理由、デザイン・テストと運用テストの切り分け。この3点が指摘の中核を占める。経験上、調書を読み返した…

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コントロール宣告

オランダ規制

正直なところ、入所して最初の数年は、ISAE…

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コンパイレーション業務

ISRS:関連サービス

中小規模の会計事務所で品管レビューを担当すると、「これ編集業務って書いてあるけど、実質的に査閲やってませんか」と指摘せざるを得ない調書に年に何度も出会う。CPAAOBの品質管理レビューでも同様の傾向が報告されている。編集と査閲の境界が…

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コンポーネント・デプレシエーション(構成要素減価償却)

IFRS

品管レビューで「エンジンと機体の耐用年数が同じ15年になっています」と指摘されたとき、担当者の顔が青ざめた。経験上、構成要素減価償却で検査指摘を受ける原因の大半は、耐用年数の根拠不足である。分離すること自体が目的ではない。なぜ耐用年数…

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コンポーネント重要性

ISA:グループ監査

グループ監査の調書で「コンポーネント重要性€500K」と書いてあるのに、なぜその金額なのか根拠が1行もない。経験上、金融庁検査で最も指摘を受けやすいのがこの箇所である。グループ全体の重要性を子会社数で割っただけの機械的配分は、監基報6…

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サービス提供組織

ISAE:保証

正直、入所した頃は「外注先=相手の問題」だと思っていた。クライアントが給与計算をADP風の業者に投げていても、銀行振込の処理を信託銀行に任せていても、こちらは利用者側の帳簿だけ見ればいいのだろうと。これが審査でいちばん指摘される箇所。…

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サイエンス・ベースド・ターゲット (Science Based Targets)

サステナビリティとCSRD

SBTiの2024年改訂で、Scope…

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サステナビリティ・デュー・ディリジェンス(CSDDD)

サステナビリティとCSRD

CSDDDの条文を最初に読んだとき、正直、自分のクライアントの何を監査することになるのか掴めなかった。サプライチェーン全体での人権・環境影響の把握。大手の被監査会社の多くが、自社の直接子会社の話と勘違いして準備を始める。実際は第二層、…

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サステナビリティステートメント

サステナビリティとCSRD

CPAAOBの2024年度監査品質モニタリングレポートでは、継続企業評価において「非財務リスク要因の検討不足」が指摘対象となった業務が約27%に上る。サステナビリティステートメントに書かれた目標を、監査人が継続企業の検討材料として読み…

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サステナビリティに関する限定的保証業務

サステナビリティとCSRD

限定的保証は、合理的保証より少ない手続で実施される保証業務の一形式。ISSA…

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サステナビリティ保証

サステナビリティとCSRD

正直、初めてサステナビリティ保証を受けたとき、財務監査の調書テンプレートをそのまま流用しようとして痛い目に遭った。データの「信頼性」という言葉の意味が、財務監査とサステナでは根本的に違うんですよね。勘定残高の確認と、排出係数の検証は別…

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サステナビリティ報告境界

サステナビリティとCSRD

正直、最初に組んだサステナ報告境界、財務の連結範囲をそのまま流用して終わらせていた。EAABの2024年スタッフペーパーによれば、CSRD初期対象企業の31%が「報告境界の定義が不十分」として意見の相違に該当する可能性があると指摘され…

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サブサービス組織

ISAE:保証

正直、ISAE 3402 Type II報告書を入手した時点で、調書を閉じてしまったことが何度もある。報告書の表紙、対象期間、結論欄。三点を確認すれば、その日の作業は終わったような気になる。繁忙期の最終週なら、なおさら。

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サンプリング・リスク

ISA:試査

サンプルサイズの根拠を、本当に納得できる形で書いた調書は少ない。本音を言うと、「経験上30件」「勘で決めた件数」で済ませてきた繁忙期が、自分にもある。監基報530はそれを許してくれない。母集団全体ではなくサンプルに監査手続を実施したと…

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サンプルサイズ決定

ISA:試査

正直、サンプルサイズの根拠が「経験則で80件」とだけ書かれた調書は、金融庁モニタリングで最も多く指摘される類型のひとつ。監基報530.11は監査リスク、許容虚偽表示額、予想虚偽表示額、母集団の特性という4要因を求めているが、現場では1…

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リース・インセンティブ

IFRS

CPAAOBの検査結果事例集(2023年度)で、リース開始日におけるインセンティブの未認識が指摘業務の約15%に該当した。調書を見ると、インセンティブの存在自体を見落としたケースは少ない。金額の集計ミスか、会計処理の方向を間違えている…

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リース会計における割引率

IFRS

PCAOBの2023年財務監査報告書で、リース会計の検査指摘のうち最も多かったのが割引率の決定根拠の文書化不足だった。借り手の増分借入利率(IBR)をどう算定したか、その過程が調書に残っていない。IFRS…

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リース期間(Lease Term)

IFRS

繁忙期に倉庫リースの調書を見ていて、経営者が「延長オプションは行使しない予定」と書いているのに、市場賃料より30%安い固定賃料がそのまま残っている。経験上、この場面で何も言わない監査人が驚くほど多い。CPAAOBの検査で指摘される典型…

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リース負債

IFRS

繁忙期に入ると、リース負債の利息計算で数字が合わないケースが毎年のように出てくる。割引率の根拠が調書に残っていない、期中の利息費用が未計上のまま決算を迎える——こうした指摘はCPAAOBの検査でも繰り返し取り上げられている。正直、リー…

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リース変更

IFRS

「既存リースの条件変更なのか、新規リースの認識なのか」。この判定を経営者の主張だけで済ませてしまい、調書に判断根拠が残っていない——JICPAの品質管理レビューでも繰り返し指摘されているパターンである。経験上、リース変更の会計処理で最…

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リスク評価手続

ISA:リスク評価

入所して数年は、リスク評価手続を「計画段階のチェックリスト」として処理していた。経営者に定型質問をぶつけ、回答を調書に貼り付け、次の検証手続に進む。手続の存在意義に気づくのはもっと後になってからだった。リスク評価が形式的に終わる調書は…

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不確実な税務ポジション

税務

CPAAOBの検査結果事例集には繰り返し出てくる指摘がある。税務の不確実性の評価が、経営者の楽観論に引きずられた調書になっていた、というもの。本音を言うと、見積りの根拠が薄いまま完了している案件は珍しくない。不確実な税務ポジションとは…

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不正 対 誤謬

ISA:不正と誤謬

CPAAOBの2024年モニタリングレポートで、意図性の判定根拠が調書に記載されていない事例が繰り返し指摘された。監査人が「これは誤謬です」と結論付けた虚偽表示のうち、なぜ不正ではないのかを説明できる調書は少ない。監基報240が求めて…

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不正に関する仕訳テスト

ISA:不正と誤謬

- 年間数千件の仕訳から疑わしい取引を自動抽出し、手作業では捕捉しきれない異常パターンを検出する - 不正テストの省略や形式的な実施はCPAAOB検査とJICPAレビューの双方で指摘頻度が高い -…

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不正のトライアングル

ISA:不正と誤謬

CPAAOBの検査結果事例集では、不正リスク評価が「動機のスクリーニングで完了」になっている調書が繰り返し指摘されている。動機だけを見て、機会と正当化の評価を省略する。ISA…

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不正リスク要因

ISA:不正と誤謬

正直に書く。新人の頃の不正リスク要因評価は、監基報240の付録1のチェックリストを順番に埋める作業だった。動機(pressure)、機会(opportunity)、合理化(rationalization)——三角形の頂点を埋めれば調書…

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不適正意見

ISA:報告

監基報700.14は、不適正意見の表明を2つの状況で求めている。1つは、被監査会社が会計基準から著しく逸脱した会計処理をしており、虚偽表示が財務諸表全体の信頼性を失わせるケース。もう1つは、監査人が十分な監査証拠を入手できず、潜在的な…

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公正価値(IFRS 13)の定義

IFRS

レベル3入力値の公正価値測定が調書に載っていると、経験上、品管レビューで真っ先に突かれる。割引率の根拠、成長率の出どころ、比較対象の選び方、感度分析の幅。どれか一つでも裏付けが弱ければ、測定全体が揺らぐ。正直、公正価値の「数字」を合わ…

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公正価値ヘッジ

IFRS

固定金利債務を持つクライアントの監査で、金利スワップの会計処理を検証した経験があるだろうか。ヘッジの有効性テストが通るかどうかで利益計算書の変動性が大きく変わるのに、調書の中身は初期認定時のコピーだけ。四半期ごとの再テストが形骸化して…

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公正価値階層レベル1

IFRS

上場株式の期末評価で「終値を使えば終わり」と思っていないだろうか。経験上、レベル1の公正価値測定こそ調書上の記載が薄くなりがちで、金融庁検査で「市場活発性の検証が不十分」と指摘されるケースが後を絶たない。

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公正価値階層レベル2

IFRS

正直、レベル2の投入値ほど審査で揉める項目は少ない。「観測可能だからレベル2でいい」という説明で済ませているチームが多いが、JICPAの品質管理レビューでは「なぜレベル1ではないのか」の根拠記載が欠落しているケースが繰り返し指摘されている。

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公正価値階層レベル3

IFRS

レベル3の公正価値測定が調書にあると、チーム内の空気が変わる。本音を言うと、見積りの幅が大きすぎてどこに着地させるかで被監査会社と何往復もやり取りする案件は、誰もが避けたい。だからこそ文書化の密度が問われるし、CPAAOB検査でもレベ…

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公正価値測定損益計上(FVTPL)

IFRS

期末の公正価値変動がそのままP/Lに載る――FVTPLはそれだけにクライアントの利益数値を直撃する分類である。経験上、繁忙期に最もトラブルになるのがこの区分の分類判定根拠の文書化。「投資目的」とだけ書かれた調書がCPAAOBの検査で通…

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公認会計士(RA、登録会計士)

オランダ規制

オランダの監査法人に入所してくる日本人会計士が最初に面食らうのが、この資格の壁である。修了考査に受かって日本でCPAになっても、オランダでは法定監査の意見書に署名できない。署名権はRA(Registeraccountant、登録会計士…

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合意された手続(AUP)

ISRS:関連サービス

「うちは監査ではなくAUPだから」と言うクライアントがいる。経験上、この一言が出た時点で、手続の範囲も報告書の宛先も決まっていないことが多い。監基報3400は監査人が利用者と合意した特定の手続だけを実施し、結果をそのまま報告する業務を…

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合理的保証

ISAE:保証

監基報200は、監査人が「監査リスクを許容できる低い水準に抑えるよう設計された監査手続を実施する」ことで合理的保証を得る、と書いている。読み流しがちな箇所だが、ポイントは「許容できる低い水準」が監査人の判断で決まるということ。基準が数…

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合理的保証(サステナビリティ)

サステナビリティとCSRD

CSRDの段階移行スケジュールでは、限定的保証から合理的保証への切替が2028年度を起点に始まる。正直、ESRSの合理的保証はまだ業界全体で手探りの段階。第1波の対象企業(2024年度開始)でも、現状はISSA…

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合理的保証対有限保証

ISAE:保証

合理的保証は、監査人が監査証拠を十分に収集して財務諸表が重大な虚偽表示を含まないことについて高水準の確信を得る保証水準。有限保証は、限定的な手続の実施により中程度の確信水準を提供する水準である。ISA 200およびISAE…

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売上高認識関連の不正リスク

ISA:不正と誤謬

監基報240.27は売上高認識に推定的不正リスクを置いている。にもかかわらず、その推定の反証根拠を調書に書き残している業務はごく一部にとどまる。金融庁とCPAAOBの2024年検査結果でも、売上高に関する不正リスク評価の文書化不足は繰…

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売上債権

ISA:証拠と手続

CPAAOBの2023年度監査品質レビューで、売上債権(AR)の外部確認における代替手続の不備が繰り返し指摘された。返信率が50%を下回った場合に、代替手続の証拠力を過大に見積もる監査人が目立つ。経験上、ARは「確認を送れば終わり」と…

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売上債権回転日数(DSO)

IFRS

DSOは「売上債権÷日次売上高」で計算する。分母の日次売上高は、期間売上高を営業日数で除して算出するのが標準。ただし365日で除する場合と営業日数で除する場合で結果が異なるため、複数期間の比較や同業他社との比較で一貫性を欠くことが多い…

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売上総利益率

IFRS

繁忙期の最中、売上原価テストの調書をレビューしていて気づく瞬間がある。前期と当期の粗利率が10ポイント以上ずれているのに、原因分析が一行もない。正直、この状態で品管のレビューに通る事務所のほうが少ないだろう。

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実効金利法

IFRS

社債を額面以外の価格で取得したとき、クーポン利息と実際のリターンが一致しない。その差異を毎期どう配分するかが実効金利法(EIR法)の論点であり、IFRS 9.4.1が償却原価測定の全ての金融資産に適用を求めている。

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実在性主張(Existence Assertion)

ISA:証拠と手続

帳簿に3億円の機械設備が載っている。工場に行ったら、そのうち2台はすでに廃棄済みだった。こういう場面を経験した監査人は少なくないだろう。実在性主張の検証とは、まさにこの「帳簿と現実のズレ」を見つける作業である。

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実施上の重要性

ISA:一般監査

PMは監査人が実施する実証手続の有効性を確保するための閾値として機能する。全体的重要性が監査意見全体の合否判定の基準であるのに対し、PMは個別トランザクションのテスト設計に用いられる。両者は同じ概念ではない。同じ計算式から導出されるが…

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実証的手続

ISA:証拠と手続

正直、新人時代は実証的手続をやっている「つもり」だった。サンプルを抽出し、伝票と突合し、調書にチェックマークを入れる。手続の目的、つまりどの主張に対してどの証拠で確信を得ようとしているのかを、調書に書いていなかった。CPAAOBの20…

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比較財務諸表

ISA:報告

新規クライアントの初年度監査で、前期の監査調書が手に入らない——入所して最初の繁忙期に、この状況に直面した監査人は少なくないだろう。比較財務諸表の監査は、前期数値をどこまで信頼できるかという判断から始まる。

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比較情報

ISA:報告

比較情報は、対比性(comparability)という財務報告の基本原則を実行するものである。監基報320は、現会計期間と先期の両方の数字を評価対象として扱うことを求めている。先期の数字は「確認済み」ではなく、毎年新しく検証される。…

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比較数値

ISA:報告

前期の開始残高と当期の開始残高が自動的に一致していると思い込むチームは多い。システム移行や決算修正が入ると、前期末と当期首の数値がずれることがある。監基報710はこの比較数値の検証責任を監査人に課しており、「前期の調書があるから大丈夫…

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比較対象外部価格方式

税務

関連会社間の取引価格が妥当かどうか——移転価格監査で最初にぶつかる壁がこの判定である。税務当局から「この価格の根拠は?」と問われたとき、比較対象外部価格方式(CUP)は最も直接的な回答を返せる手法にすぎない。

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比例連結会計

IFRS

比例連結はIFRS 11では原則禁止された。にもかかわらず、JV取引の実態に近いとして実務で「仮想的に」適用しているケースを今でも見る。正直、これは品管レビューで毎年指摘される論点だ。

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監査サンプリング

ISA:試査

CPAAOBの検査結果事例集を読むと、サンプリングに関する指摘が繰り返し出てくる。「サンプルサイズの決定根拠が不明確」「推定虚偽表示額の母集団への拡大計算が欠落」。正直、経験上これは珍しくない。調書に「30件テスト済」とだけ書いて、な…

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監査サンプリングにおける層別化

ISA:試査

層別化なしで統計的サンプリングをかけると、低額層に引きずられてサンプルが膨らむ。これを避けるための層別化が、なぜか前年踏襲で運用されている。現場では、層の境界値を「前年と同じ」で済ませる調書を見ることが多く、その境界値をなぜ選んだのか…

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監査サンプリングの信頼水準

ISA:試査

信頼水準はサンプリング誤謬リスク(sampling risk)を定量化する手段である。ISA…

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監査リスク

ISA:リスク評価

計画段階で監査リスクを明示的に評価し、監査の進行に応じて見直す。ISA 200.A54は、全体的レベルのリスク評価に基づいて監査手続を設計するよう求めている。…

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監査リスク・モデル

ISA:リスク評価

固有リスクを80%と設定したのに、その根拠を聞かれて答えられない。品管レビューで最も指摘される項目の一つがこれである。監査リスク・モデル(以下ARM)は、監査人が全体的な監査リスクを許容可能な水準に低減するために、検出リスク、固有リス…

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監査委員会

ISA:一般監査

監査委員会の役割は、監基報260.A1から260.A21までの段階で詳細に規定されている。責任領域は大きく4つに分かれる。…

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監査契約書

ISA:一般監査

ほとんどのチームは経営者の責任の記載を確認しないまま契約書のドラフトを送付する。CPAAOBの2024年度モニタリングレポートでも、初回監査業務における契約書不備(特に経営者の責任の記載漏れ)は繰り返し検査指摘で挙がっている。これは検…

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監査契約書(エンゲージメントレター)

ISA:一般監査

監基報第210号第3項によれば、監査契約書は以下を明確にする。(1) 監査財務報告書の目的と範囲、(2) 監査人の責任(何を監査し、何を監査しないか)、(3) 経営者と監査役会の責任(内部統制の整備・運用、不正の防止・検出)、(4)…

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監査計画

ISA:一般監査

CPAAOBの検査結果事例集を開くと、指摘事項の半数近くが「計画段階の不備」に集約される。リスク評価が不十分なまま手続に入り、実施段階で辻褄が合わなくなるパターンは繰り返し報告されている。

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監査計画

ISA:一般監査

監査計画は監査業務の戦略文書。300号第8項では、監査計画が監査戦略(audit strategy)と監査プログラム(audit program)の両方を含むと定めている。…

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監査計画メモランダム

ISA:一般監査

金融庁の2024年度検査で、レビュー対象の19%が計画メモのリスク評価不十分と指摘された。「リスクがある」と書いてはいるが、「なぜそう判断したのか」が欠けている。計画メモはテンプレートを埋める作業ではなく、初期段階の判断とその根拠を固…

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監査証拠

ISA:証拠と手続

入所3年目、『この調書、薄いですね』と審査で言われたとき、何が薄いのか説明できなかった。件数は揃っていた。サンプル数は基準内。チェックマークも全部ついていた。それでも薄かった。あのときの沈黙は、いまでも繁忙期の前夜になると思い出す。

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監査証拠の十分性及び適切性

ISA:証拠と手続

審査担当の先生が最初に見るのは、調書に書かれた証拠の量ではない。証拠とアサーションの結びつき、そしてそこに至るリスク評価の根拠。本音を言うと、後で読み返すと「証拠の数は揃っているが、何のための証拠か説明できない」調書がある。CPAAO…

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監査上のアサーション(経営者の主張)

ISA:証拠と手続

監基報401.13は、財務諸表の主張を5つの区分で整理するよう求めている。 存在又は発生…

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監査上の主要な事項 対 強調事項

ISA:報告

本音を言うと、KAMと強調事項を本当に使い分けている中堅事務所はそれほど多くない。上場監査の現場で見るパターンは、前年のKAMをそのままコピー(SALY)して文言だけ微修正、あるいは経営者が気にした論点を強調事項として後追いで足す。C…

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監査人の専門家(Auditors' Expert)

ISA:他者の業務の利用

正直、入所して数年は、評価専門家の報告書を読んでも何も判断できなかった。WACC9.2%と書いてあれば、調書に「合理的」と記載してパートナーに回す。それが普通だと思っていた。CPAAOBの2023年検査事例集が「専門家の結論への過度な…

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監査戦略

ISA:一般監査

繁忙期に入ってから「そもそも何に重点を置くのか」が曖昧なまま手続を回しているチームは少なくない。調書のボリュームは増えるが、焦点がぼける。監査戦略は、この焦点を計画段階の早期に固める意思決定のこと。

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監査調書

ISA:証拠と手続

監基報220号第16項が調書に含めるべき要素を定めている。監査の計画の詳細、実施した監査手続、入手した監査証拠、発見事項と到達した結論。監基報220号第A3項はさらに、他の監査人が実施した手続と得られた証拠から監査人の判断を理解できる…

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監査品質指標

品質管理

正直に書くと、入所5年目までAQI(監査品質指標)は経営陣のダッシュボードを飾るための数字だと思っていました。修了考査の少し後、品管(品質管理部門)に半年だけ出向した時に、ようやく「これは事務所が自分で自分を律するための仕組みなのだ」…

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監査報告書

ISA:報告

監査人の報告書は、被監査会社の財務諸表利用者に対して、監査人がどのような手続を実施し、その結果何を結論付けたかを伝える唯一の手段。監基報700号および監基報701号が、この報告書に盛り込むべき情報構成を定めている。...

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監査報告書

ドイツ規制

監査報告書(ドイツ語ではBestätigungsvermerk)の文言を1語変えるだけで、監査人の法的責任範囲が変わる。「適正である」と「適正に表示する」は表面的には似ているが、ISA…

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経営者による統制の無視(Management Override of Controls)

ISA:不正と誤謬

繁忙期の終盤、期末の仕訳を洗っていたら承認記録のない決算調整が5件出てきた。システム上の承認ワークフローは設定されているのに、社長が直接会計システムにアクセスして記入している。統制が「存在する」ことと「迂回されていない」ことは全く別の…

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経営者の専門家

ISA:他者の業務の利用

CPAAOB(公認会計士・監査審査会)の検査で繰り返し指摘される項目がある。年金アクチュアリーの報告書をそのまま転記し、仮定の検証を一切行っていないケース。正直、経験上このパターンは入所2年目のスタッフだけでなく、10年選手のマネージ…

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経営者の定義

ISA:一般監査

監査チームが被監査会社に初めて入るとき、「経営者って誰ですか」という質問への回答が、想像以上に揉める。代表取締役を指すのか、CFOを含むのか、経理部長まで入るのか。品管レビューでこの識別が甘いと指摘される調書は少なくない。

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経営者確認書

ISA:証拠と手続

入所3年目の繁忙期、私は経営者確認書を「最後に署名をもらう紙」として扱っていました。前年度のテンプレに日付だけ差し替え、CFOへ送り、署名済みPDFを調書に綴じる。それで終わり。あの調書はストーリーを語っていなかった。なぜ監査人がその…

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統計的サンプリング

ISA:試査

監査基準報告書530号A22は、サンプル評価時に三つの比較を求めている。推定虚偽表示額と許容虚偽表示額、計画段階の予想誤謬率と実査誤謬率、そして異常項目の有無。経験上、この3つすべてを揃えた調書はほとんど見たことがない。検査で指摘され…

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統計的サンプリング対非統計的サンプリング

ISA:試査

統計的サンプリングは数学的な確率理論を用いてサンプル結果から母集団全体への推定を行う方法であり、非統計的サンプリングはプロフェッショナル・ジャッジメントのみに基づいて監査対象項目を選定する方法である。どちらの方法も監査基準報告書(監基…

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統治責任者

ISA:一般監査

- TCWGへの監査人からの報告は、監基報260(ISA 260)で義務付けられている。 - 小規模企業ではオーナー経営者が該当するケースが多い。経営層との切り分けが論点になる。 -…

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統制テスト対実証手続

ISA:証拠と手続

統制テストは、経営者や監査委員会が置いた統制が有効に運用されているかを検証する手続。実証手続は、財務諸表の金額や開示が正確かを直接検証する手続。監基報330(ISA…

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統制の監視

内部統制

「経営者は統制監視を実施していると言っていた」と書かれた評価調書を、何度見たことがあるだろうか。経験上、監視活動の「存在」と「有効性」を混同した記載が、品管レビューと金融庁モニタリングの両方で最も指摘される箇所である。監視の手続が走っ…

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統制環境

内部統制

金融庁の2023年度モニタリングレポートでは、統制環境評価が書類確認に限定されている案件が約45%の業務で指摘された。経営方針書と行動倫理規程を「見ました」とだけ書いて終わる調書。設計されたポリシーが実際に動いているかどうかを確認して…

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統制上のリスク

ISA:リスク評価

統制テストで「例外なし」と書いてある調書をめくると、テスト対象が25件中3件だけだったりする。監基報315が求める統制上のリスクの評価は、統制の設計と運用の両方を検証する手続であり、結論だけ書いて終わる作業ではない。CPAAOBの検査…

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継続企業の重要な不確実性

ISA:継続企業

監基報570.19は、企業が12ヶ月以上の営業活動の継続に関して重大な疑義がある場合、それを「重要な不確実性」と評価するよう定めている。…

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継続企業の前提

ISA:継続企業

CPAAOBの検査結果報告書で、継続企業の前提に関する指摘が毎年上位に挙がるのは周知の事実だろう。指摘パターンも決まっている。疑義を生じさせる事象そのものを見落としているか、事象を認識していても経営者の対応策の実現可能性を検証していな…

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継続企業の前提(CUEC)

内部統制

公認会計士・監査審査会(CPAAOB)の検査報告書では、継続企業の前提に関する評価不備が毎年のように指摘されている。営業赤字と経営者の対応策を分離せずに一括評価してしまい、調書に根拠が残っていないケースが典型例である。

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継続企業の前提に関する意見

ISA:継続企業

監基報570.13は、監査人に継続企業の前提に関する監査証拠を入手するよう求めている。企業が少なくとも報告期末から12ヶ月間にわたり事業を継続できるかどうかの評価であり、将来キャッシュフロー(以下「CF」)の分析、融資契約書の確認、経…

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継続的モニタリング

品質管理

調書に「経営者のモニタリング活動あり」と書いてある。会議議事録も添付してある。品管レビューで引っかかることはない。ところが、そのモニタリングが実際に何かを検出し、改善につながった証跡がどこにもない。経験上、内部統制の記述書にモニタリン…

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継続的監査

ISA:証拠と手続

継続監査は従来の期末集中型と異なり、1年間を通じて監査データを段階的に取得・分析する。被監査会社の基幹システム(ERP、会計ソフト)から定期的にデータを抽出し、監査人が事前設定したルール(分析的手続の閾値)に照合する。ISA…

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重要な影響力

IFRS

正直、入所して最初の頃、議決権22%の投資先は迷わず持分法と判断していた。経験を積むほど、20%という数字は出発点でしかないと気づく。実質的な影響力の有無を、取締役会の議事録や月次報告の流れから確認しないと、調書としては持たない。CO…

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重要な虚偽表示リスク

ISA:リスク評価

監基報315は、被監査会社の経営環境、業界環境、内部統制の有効性をふまえて、固有リスクと統制リスクを別々に識別することを要求している。RMM(= 固有リスク ×…

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重要な構成単位

ISA:グループ監査

監査人は監基報600第13項に基づき、複数の基準を組み合わせて重要な構成単位を識別する。まずグループ全体の重要性(グループ重要性)を設定したうえで、その5〜15%の水準を「構成単位の重要性」として設定する。この水準に達する構成単位は自…

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重要性

ISA:一般監査

計画ミーティング。シニアが昨年の調書を開いて、重要性の基準値のセルだけ年度を打ち変えた。「前年踏襲(SALY)でいきます」。これがCPAAOBの検査でいちばん指摘される箇所であることに、当時の自分は気づいていなかった。

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重要性(会計上の概念)

IFRS

監基報320第12項は重要性の設定方法を定めている。監査人は個別の虚偽表示の識別・集約、全体的な虚偽表示の評価に使う基準値を決定する。対象財務諸表に対する利用者の意思決定に影響を与えうる金額がこの定義にあたる。...

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限定的保証

ISAE:保証

監基報3000号第11項は、限定的保証業務の対象を「過去の出来事に関する情報」に限定している。合理的保証では立証的手続(詳細テスト)を広範に実施するが、限定的保証では分析的手続と質問が中心となる。詳細テストを全くやらないわけではない。…

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限定的保証サステナビリティ

サステナビリティとCSRD

「限定的保証だから分析的手続だけで終わりでしょう?」と聞かれることがある。違う。限定的保証でも検証的手続(トランザクション検査)は必要であり、テスト範囲が限定されるだけ。この区別を曖昧にしたまま調書を組むと、品管レビューで差し戻しになる。

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限定付き監査報告書 vs 不適正意見

ISA:報告

正直、若手の頃、限定付き意見と不適正意見の境目は感覚で済ませていた。虚偽表示額が「大きそう」か「すごく大きそう」か。その感覚が審査で突き返されるまで、境目を数字で語ることを覚えていなかったんですよね。

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限定付適正意見

ISA:報告

監基報701.7では、監査人が次の3つの状況で適格意見を表明すると定めている。第1は、適正な財務報告枠組みに基づく適切な表示が達成されなかった場合。第2は、監査人が十分かつ適切な監査証拠を入手できなかった結果、監査範囲に制限が生じた場…

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